3月20日第11回目となるCreators Night 「うっかりペネロペ」メイキングセミナーを開催しました。
おそらく滅多に見られないフランス語版の「ペネロペ」パイロット版に始まり、今回の「うっかりペネロペ」第三シーズンは、白組だけでなく、たのアニメーション制作会社との連携が重要のため、ペネロペ制作についての作法や、資料の共有方法がお話しされました。また、プロデューサー 田中尚美氏、CGディレクター ネフトフィルム 沼口氏、ウサギ王 うもとゆーじ氏へのインタビューがCGWORLDのCreative Confarence の時と比べて今回のセミナーのために新しく収録されてました。
最後は、KAWAMURA SELECTIONとめいうち第3シリーズで放送された「うっかりペネロペ」を河村さんが解説されました。NGとなった理由と、NGカットと修正後、自身がお気に入りのシーンなどをについてお話しされました。
特に面白いなと感じたのは、ペネロペはジェンダーフリーの観点から女の子だけど青色の体だったりしますが、同様に失敗したから頭をポリポリかくと言ったお約束のジェスチャーもNGとしていることです。ペネロペの世界(またはペネロペの振るまい)は大人のまたは既成のお約束はありません。あくまでもお話しの中で自然に成長し学習した結果がアニメーションとして表現されるべきで、頭ポリポリや、お母さんはフリフリのエプロンを着たりしません。太ってるから食いしん坊だったり、メガネかけていたら賢いと言う人格を見た目で表現することもありません。このようなことを徹底させるのは、さすがフランスの作家さんだなと感じました。逆に犬のストロンボリ顔のブチは左でも右でもどっちでもイイという何ともおおらかなところもあると聞くと、さらにキャラクターの人格的描写へのこだわりを余計に感じました。
当初20時終了で講演時間1時間半の予定が20時30分、2時間たっぷりお話しいただきかなり見応えのある内容でした。また、今回たまたま沖縄に来ていた神風動画の水崎さんも一緒にご登壇いただき、河村さんに質問したり補足していただいたり、かなり充実したセミナーになったんじゃないかと思います。
そしておなじみ、セミナー修了後の懇親会へ
今回の懇親会は、沖縄国際映画祭に来ていた、社団法人VFX-JAPANの代表で4Dブレインの秋山氏と、CMディレクターの尾小山氏、そして京楽ピクチャーズ様も合流されて、沖縄のクリエイター達と濃い話で盛り上がり、2次会へ突入。
久しぶりのセミナーで、ちょっと心配していたのですが、常連の皆様のおかげもあって、無事楽しく開催する事が出来ました。
次回は、5月31日にキャラクターメイキングセミナーを開催します。
4月に入ったらすぐに告知開始出来るよう現在準備中です。ちょっとお待ちください!